看護師から大学助教にジョブチェンジ!

病院のなかの看護師として働くのと、大学の中で助教として働くのは世界が違う?! 職業:看護師(属性:ヲタク)→助教(属性:ヲタク)にジョブチェンジした奴がび っくりしたことをブログにします

裁量労働制に勤務形態が変わるということ

f:id:lois_kaya:20180316132124j:plain

現場の本当の声は、なかなか表に届かないものである

 

 

 

教授「教員は、5分働いても24時間働いても給料一緒なんだよ」
私「へえ…???」

 

最近話題ですね、裁量労働制


 看護師のときは、出勤したらPCで出勤の入力をして、退勤時もPC入力。
残業せざるをえない時は、師長さんがいいよって言ったら残業時間を入力できる。ってかんじでした。

「へえ~教員は出退勤処理ないんだ~」

 ぐらいにしか思ってなかったけど、いざ仕事が始まってみると。

 帰れるときはそこそこで帰れるんだけども、3年生の病棟実習が本格的に始まると、
夜遅くまで学生の記録を確認したりアドバイスしたり、
自分自身の研究も進めなきゃいけないし、学校運営に関する雑用が色々あるし、
自分が学生のときは見えてなかった先生たちの仕事が「エッッッッッッ?!」っていうほど。

 夜の9時ぐらいに「いる?」って仕事に関するヘルプの呼び出しが教授からあることも別に珍しくないです。
(でも教授には色々ほんとによくしてもらってるし、教授自身の帰宅時間が深夜1時とか2時でエグい)
(きっと実態に関しては諸説あります)

 

  いやいやいやいやいや、帰れねええーーー

 

 集中治療系の部署にけっこういたから、集中治療系の部署は一般病棟に比べてけっこうチンで時間どおりに次の勤務者に渡す(というか、自分の与えられた日勤時間内などに仕事が終わってないのは問題)ので、これはギャップがありました。
だってほら、だいたい一日のうち患者さんに行うケアや処置、検査って決まってて、
そういう日勤帯じゃないとなかなかできないケアとか、ちゃんとその時間帯にしてないと
夜勤者「は? 私にやれってこと?」ってなるじゃんふつうに。
 夜勤帯は日勤に比べて受け持つ患者さんの数がとても増えるので、必要なことはなるべく日勤帯の人の多い時間帯に終わらせておくのが鉄則。ベッドサイドに置いてある必要物品の補充だって、自分の勤務帯でちゃんと完結させてないと、
夜勤者「は? このクソみたいな状態で私に患者みろってこと?」
ってなるじゃんふつうに。

 要するに、シフトシフトで求められているタスクがある上に時間で区切られているので、その範囲内で終わらせないといけないという状況なんですよね。逆に言えば、それが終わって、ほかの人の業務も終われば(ちゃんと終わるようにできてる)、何の未練も懸念もなく帰れるわけです。

 しかしこの裁量労働はそこらへんの境界線が全て無いようなもの。


 月1回、自分で自分の労働時間を毎日記したファイルを事務に提出するんですけど。
実際学校にいたのは軽く12時間を超えるけれども、そんなの書けるわけねえ…
助教仲間の子は教授に勤務時間を長く書きすぎてないかチェックされてるみたいだし、
うちんとこの教授もそこそこの時間しか書いてないみたいだし…

 かくして労働時間の表には、嘘8000の「8時間ぐらい勤務しました☆ミャハ☆」みたいな平和な時間を書き込みます。
 少し簡単で、何も考えなくていい事務作業が追加されただけ。
 
 21時、今日はなかなかいい時間に帰れてるんじゃない?って看護の教育棟を見上げると、まだたくさんの明かりが。
…教授の死亡年齢もしくは血管系疾患発症年齢と労働時間の相関とか研究したら、絶対何か結果出そうだよね。


 残業代つかないの辛いなあ、毎月おんなじ給与明細。
 看護師のときは夜勤回数や休日出勤の回数、残業の程度によって毎月手取りが少し違ったから楽しかったけど。
 


 休日出勤といえば、まあまあの数の教授たちが土日出勤してきて自分自身の仕事なんかをやっています。
平日は学校運営のことなんかで会議漬け、何かの資料づくりとか、大学院生や外部の研究のアドバイザーをしたりして、
自分の授業資料を改善したり、外部講義の資料作ったりなんかができないみたいです。


 教育機関だから色んな先生が研究するために、「これで倫理的に大丈夫っすか」っていう申請書を出すんだけども、
それをチェックするのも同じ機関の教授クラスの先生たちだったり。
 このための会議やチェックのための労力や、これも大変そう。
教授たちは大変だし、承認までに紆余曲折時間かかって研究者も大変だし。
 日本でも施設によるかもしれないけど、米国のどなたかは、「承認を早めるために専門の機関を設置したり、チェックする人間にエクストラでお金を支払っている。ボランティアだとなかなか難しい」って言ってました。
 なんかボランティア的な仕事多すぎるんだよなほんと。
 給料ぜんぜん変わんないのにやることがヘビーすぎる。
 そんなんだから「私やりたくないですぅ」「ほかのことで忙しいですぅ」みたいに仕事を掻い潜ってやりすごそうとする先生も出てきて、一部の先生にばっかり負担がかかるのではって思う。


 学校で先生なのに、学部生に教えるための時間が1割ぐらいしか持てないのってほんとどうにかなんねーのかな、
 おかしいでしょって思います。何屋さんなのかわかんねーな。

 


★Take Home Useless Message★

裁量労働制の勤務時間報告書はクソ】

裁量労働は確かにどこまでもブラックになれる】

【自分の能力をつきつけられる】


労働時間の概念はけっこう壊れますよね

 

アニメイトに行けなくない…?(絶望)

f:id:lois_kaya:20180309174620p:plain

 

 看護学生さんたちの雑談に、けっこうアニメイトとかの話題が出てくるんですよね。
そうよね、行くよね、私も行ってたわ、つい最近まで。

 そして大学生って色んなところでバイトしてるんですよね。
とあるレンタルビデオショップで女児向けのぬりえ本買ったとき、
レジのお姉さんが「実習よろしくおねがいします!」って言ってきて、ヒイイーーってなりました。

 アイカツスターズのぬりえがどうしてもほしかったんだよ…かわいいじゃんか…
 その後学生の間で私が女児向けのぬりえを買ってたことは広まってないようなので、
あのバイトの子は本当にいい子なんだなと思いました。

  ↓髪の毛がピンク~金髪のグラデとかキャラデザがいちいちずるい 端的に言うとかわいい

 


 もう奴らはどこにいるかわかんない。こっちは3年の実習でがっつり関わるまでは学生の顔よくわかんないから、
誰に顔バレしてるかわからない…
 たとえて言うなら敵地なのか味方の地なのかわからない場所でFPSするようなもので…

 よく学生さんは
「先生このまえ○○(最寄りのドラッグストア)にいましたよね? 家ってあのへんなんですか?」とか
「このまえ○○(最寄りの激安スーパー)にいましたよね!」とか
ニヤニヤしながら言ってくるんだけども、だったらもういっそそのとき声かけてくれよ!!
 自分どんなかっこうでどんな買い物してたっけっていう…

 何? 私が猛烈な勢いでもやし買ってるとことか見られてたかもしれないってこと?

 

 これがアニメイトだったらどうするよ、「アニメイトいましたよね」なんて私に言わずにその事実だけが学生の間で拡散する…

 し しにたい   む り  …

 でもよかったな、ここ田舎だから、めっちゃ都市部ですぐ近くにメイド喫茶あるのに行けないギリィ!!
とかならないもんな(かわいいものは積極的に愛でたい芸人です)。

 そう思うとアレだよな、たまに高校教員とかが修学旅行先で風俗に~ とか、
なんでわざわざそこ行くねん! って笑ってたけど、
自分の地元だとふつうに卒業生と会っちゃいそうだもんな。
つらいねみんな………つらいね……ごめん笑って、笑ってごめん…

 

★Take Home Useless Message★
【教員になったら地元のメイト(ヲタ活)は諦メロン】
でも無理やり近くのライブビューイング行ったけどな!!行ったけどな!!!!

 

スーパーミクロな職場・○○看護学の住人になる

f:id:lois_kaya:20180309163653j:plain

 

 護師のときは、消化器内科とか整形外科とか小児科とか、部署ごとにヒラナースが たくさんいて、その上に副師長さんや師長さん~、そしてドクターがいて~、みたいなコミュニティの中で働くって感じでした。

 

 助教になるにあたってイメージしていたのが、たとえば成人看護学とか老年看護学とかの単位(?)ごとに教授やら准教授やら助教やら教務補佐員やらがいる、ちいさな単位にまず帰属するんだなということ。
 だいぶ閉鎖的。もしその中でうまくいかなかったらすげーストレスだなってイメージで、おおむねこれは間違ってなかったです。

 

 自分が学生のときは、正直教授と准教授と助教の職名の違いもわかってなかったし、なんか上っぽい先生と若い先生がいるな、ぐらいにしか思ってなかったんだけども。

 

 実際は、単位ごとに、

助教が教授にものすごい振り回されてたりとか、

ロクに仕事のできない下っ端に悩まされる上の先生とかがあったり、

そういう人間関係や能力のイザコザで 人がやめたりやってきたり、病んだりすることがあるんだなーということがわかりました。
 ほかの単位の教授にとか、なかなか相談しにくいし、ほかの単位がどうなってるのかもあんまりよくわからないし。

 

 自分の直属の上司とすれ違いがあると、全ての業務がその上司がらみでやってるわけだからぜんぜん進まなかったり、うまくいかなかったりということもあります。

 たとえば病院の職場でちょっと苦手な先輩がいても、その人と勤務がカブらなければ別に、っていうことも多いけど、大学はエブリデー同じ人と顔をあわせて仕事をする。ほかのシフト制とかじゃない仕事でも、みなさんこうですよね。

 

 でも逆に、上司に恵まれると(極論をいえばその上司を選んでしまった、選ばれてしまったのは自分なのだが)、意味わからんぐらい結構毎日の仕事は楽しい。
お互いある程度信頼してると、色んな意見を言い合えたり、基本的に新しい発見とか知らないことを知るとかが好きだったりするので、そういう驚きや楽しさをたくさん共有できる上司がすぐ身近にいるのはむっちゃ楽しい。

 

 あと私の勝手なイメージだったのだが、先生が集まってる学校って、要するにそれぞれの専門家が一箇所に集まってるわけだから、先生がそれぞれお互いに知恵を共有したり教えあったりしてるのかなとか、だったら素敵だなと思ってました。

 

 けど、思っていたよりずっと各単位(基礎看護学、とか、小児看護学、とか)はお互い別に知識のやりとりなんてしてないし、それぞれが勝手に動いている感じで内情もよく見えてなかったりする。

 まぁこれは病院内の部署間(呼吸器外科、とか、産婦人科、とか)と同じような感じで、いがみあう所はいがみあうし、お互いのことはあんまわかんないし、って感じなのかな。

 医師のほうの医局間もこんなかんじなのかな??

 

★Take Home Useless Message★
というわけで、【病院に比べると学校は職場環境としてかなり閉鎖的】【先生たちは思ったより全然教えあわない】【むしろ分野を分けて住み分けすることで自分たちの居場所を確保しようと必死感ある】【結構おたがいディスってる】てのが見えました。でもウチだけかもしれないよね。そうだといいんだけど。